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Tauri

必要事項

Tauri でプロジェクトを始めるためには、まずいくつかの依存関係をインストールする必要があります。

  1. OS 別依存関係のインストール
  2. Rust のインストール
  3. モバイル関連の設定 (モバイル・アプリを開発する場合にのみ必要)

OS 別依存関係のインストール

アプリ開発に使用するオペレーティング・システム(OS)により、各々のリンクに従ってください。

Linux

Tauri は、Linux 上での開発にさまざまなシステム依存関係を必要とします。システム依存関係はディストリビューションによって異なるかもしれませんが、セットアップの役に立つように、以下にいくつかの一般的なディストリビューションを記載しました。

Terminal window
sudo apt update
sudo apt install libwebkit2gtk-4.1-dev \
build-essential \
curl \
wget \
file \
libxdo-dev \
libssl-dev \
libayatana-appindicator3-dev \
librsvg2-dev

もし、使用しているディストリビューションが上記に含まれていない場合には、GitHub の Awesome Tauri のページを参照して、ガイドマニュアルが作成されていないかどうか確認してみてください。

次のステップ: Rust のインストール

macOS

Tauri は Xcode とさまざまな macOS および iOS の開発関連の依存関係を利用します。

次のサイトのいずれかから Xcode をダウンロードしてインストールします。

インストール後には、必ず Xcode を起動してセットアップを完了させてください。

デスクトップ・アプリのみを開発する場合は、ここをクリック

もしデスクトップ・アプリのみを開発する予定で、iOS 用アプリを作成しないのであれば、上記の「Xcode」の代わりに、「Xcode コマンドライン・ツール」をインストールすることもできます。

Terminal window
xcode-select --install

次のステップ: Rust のインストール

Windows

Windows での開発には、Tauri は Microsoft の C++ Build Tools と Microsoft Edge WebView2 の両方が必要になります。

次の作業ステップに従って 必要な依存関係をインストールしてください。

Microsoft C++ Build Tools

  1. Microsoft C++ Build Tools インストーラーをダウンロードして開き、インストールを開始します。
  2. インストール時に、「Desktop development with C++」オプションにチェックを入れてください。

Visual Studio C++ Build Tools installer screenshot

次のステップ: WebView2 のインストール.

WebView2 のインストール

Tauri は、Windows 上にコンテンツをレンダリングするために Microsoft Edge WebView2 を使用します。

Microsoft の Webview2 ダウンロード・サイト Download the WebView2 Runtime セクションから「Evergreen Boostrapper」ファイルをダウンロードし、インストールしてください。

次のステップ: Rust のインストール

Rust のインストール

Tauri は Rust で作られており、開発にも Rust が必要です。Rust のインストールには、次のいずれかの方法を使用します。その他のインストール方法については、https://www.rust-lang.org/tools/install を参照してください。

以下のコマンドを用いて、Rust のバージョン管理ルーツ「 rustup 」経由でインストールします:

Terminal window
curl --proto '=https' --tlsv1.2 https://sh.rustup.rs -sSf | sh

変更を有効にするために、必ずターミナル (場合によってはシステム本体) を再起動してください。

次のステップ: Android および iOS 向けの開発を行なう場合は モバイル関連の設定 を、あるいは、JavaScript を使用する場合は Node のインストール を実行してください。それ以外の場合は、次章 プロジェクトの作成 に進んでください。

Node.js

  1. Node.js website を開いて LTS 版(長期サポート版)をダウンロードし、インストールしてください。

  2. 以下のコマンドを実行して、 Node が正常にインストールされたかどうかを確認します。

Terminal window
node -v
# v20.10.0
npm -v
# 10.2.3

ターミナルを再起動して、新しくインストールしたプログラムが認識されているか確かめてください。場合によっては、コンピュータを再起動する必要があるかもしれません。

「npm」が Node.js のデフォルト・パッケージ・マネージャーですが、「pnpm」や「yarn」といった別のパッケージ・マネージャーを使うこともできます。こうしたパッケージ・マネージャーを有効化するには、ターミナルにて corepack enable を実行してください。この処理ステップは、「npm」以外のパッケージ・マネージャーを使いたい場合にのみに必要な、任意項目です。

次のステップ: モバイル関連の設定 または プロジェクトの作成 です。

モバイル関連の設定

Android や iOS 向けのアプリ開発を行なう場合には、インストールが必要な追加の依存関係モジュールがいくつかあります:

Android

  1. Android Developers website から Android Studio をダウンロードしてインストールします。
  2. JAVA_HOME 環境変数を設定します:
Terminal window
export JAVA_HOME=/opt/android-studio/jbr
  1. 「Android Studio」の「SDK Manager」を使って、以下をインストールします:
  • Android SDK Platform
  • Android SDK Platform-Tools
  • NDK (Side by side)
  • Android SDK Build-Tools
  • Android SDK Command-line Tools

SDK マネージャーで「パッケージの詳細を表示」を選択すると、古いバージョンのパッケージをインストールできるようになります。古いバージョンは必要な場合にのみインストールしてください。互換性の問題やセキュリティ上のリスクが発生する可能性があります。

  1. ANDROID_HOMENDK_HOME の環境変数を設定します。
Terminal window
export ANDROID_HOME="$HOME/Android/Sdk"
export NDK_HOME="$ANDROID_HOME/ndk/$(ls -1 $ANDROID_HOME/ndk)"
  1. rustup で Android を「ターゲット」に追加します:
Terminal window
rustup target add aarch64-linux-android armv7-linux-androideabi i686-linux-android x86_64-linux-android

次のステップ: iOS 用の設定 または プロジェクトの作成

iOS

  1. ターミナルから rustup を用いて、iOS を「ターゲット」に追加します:
Terminal window
rustup target add aarch64-apple-ios x86_64-apple-ios aarch64-apple-ios-sim
  1. macOS 用パッケージ・マネージャー Homebrew をインストールします:
Terminal window
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
  1. Homebrew を用いて、iOS 用ライブラリ管理ツール Cocoapods をインストールします:
Terminal window
brew install cocoapods

次のステップ: プロジェクトの作成.

問題が発生したら

インストール中に何か問題が発生したら、「トラブルシューティングに関する項目」を参照するか、「Tauri コミュニティー」に問い合わせてみてください。

【※ この日本語版は、「Nov 17, 2024 英語版」に基づいています】


Doc-JP 2.00.00


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