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Tauri

プラグイン・アクセス権の記述

この章での演習目的は、自分自身でプラグインを記述する際の、プラグイン・アクセス権をどのように作成するかをより深く理解することです。

演習の終わりには、自分のプラグインに簡単なアクセス権を設定できる能力が身についていることでしょう。 アクセス権が部分的に自動生成と手作業とで作成される Tauri プラグインの例を示します。

  1. この例では、Tauri cli〔英語サイト〕を利用して Tauri プラグインのソース・コード構造体をブートストラップ(起動)します。 すべての必要事項がインストールされているかを点検し、cargo tauri info を実行して Tauri CLI が正しいバージョンであることを確認してください。

    出力結果には、tauri-cli のバージョンが「2.x」であることが示されるはずです。 このステップ別の説明手順では pnpm を使用して進めていきますが、別のパッケージ・マネージャーも選択可能です。選択したパッケージ・マネージャーに応じてコマンドを置き換えてください。

    最新バージョンのインストールが行なわれていれば、Tauri CLI を使用してプラグインの作成を開始できます。

  2. 実用的でシンプルな例をお見せするために、コマンドがユーザー入力を一時フォルダー内のファイルに書き込み、そのファイルにカスタム・ヘッダーを追加する処理を想定しましょう。

    このコマンドに「write_custom_file」という名前を付け、「src/commands.rs」に実装し、プラグイン・ビルダーに追加してフロントエンドに公開します。

    Tauri のコア・ユーティリティはこのコマンドの allow(許可)および deny(拒否)権限を自動生成するため、このアクセス権について考慮する必要はありません。

  3. 「ステップ 2」は、実際のコマンド実装を記述するためのものでした。 つづいて、そのコマンドをフロントエンドに公開して使用できるようにします。

  4. このプラグイン例ではデフォルトで write_custom_file コマンドを公開する必要があるため、このコマンドを default.toml のアクセス権限(permissions)に追加する必要があります。

  5. 作成されたプラグイン・ディレクトリ構造には examples/tauri-app フォルダーがあり、そこにはプラグインをテストするためにすぐに使用できる Tauri アプリケーションが含まれています。

    新しいコマンドを追加したので、その新しいコマンドを呼び出すようにフロントエンドを少し変更する必要があります。

【※ この日本語版は、「Feb 22, 2025 英語版」に基づいています】


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