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Tauri

さまざまなウィンドウやプラットフォームでのセキュリティ・レベル

この章は、Tauri アプリのセキュリティ・レベルをカスタマイズする方法について説明いたします。

  • Tauri アプリで複数のウィンドウを作成する
  • ウィンドウごとに異なるセキュリティ・レベルを使用する
  • プラットフォームをに依存するセキュリティ・レベルを使用する

この章の演習内容は、「プラグイン・アクセス権の使用」を読了後に行なうことを前提としています。

  1. この演習では、first(第一)と second(第二)というラベルの付いた二つのウィンドウを持つアプリを作成します。 Tauri アプリケーションでウィンドウを作成する方法はいくつかあります。

    Tauri 設定ファイル(通常は tauri.conf.json という名前)では次のようになります:

    Rust コード内で Tauri アプリを作成します:

  2. Tauri アプリのウィンドウでは、Tauri バックエンドのさまざまな機能やプラグインを使用できます。 セキュリティをより強固にするために、各ウィンドウに必要なセキュリティ機能のみを付与することをお勧めします。 この演習では、「第一の first」ウィンドウでファイルシステムとダイアログ機能を使用し、「第二の second」ウィンドウではダイアログ機能のみを必要としている状況を想定して進めます。

    有効化するアクションのカテゴリごとに「セキュリティ・レベル」ファイルを分割することをお勧めします。

    first」ウィンドウに、$HOME ディレクトリの内容への読み取りアクセス権を付与するようにセキュリティ・レベルを設定します。

    first」と「second」ウィンドウに「Yes/No」ダイアログを作成する機能を追加します。

  3. 次に、特定のプラットフォームでのみアクティブになるようにセキュリティ機能をカスタマイズします。 以下の事例では、ファイルシステムのセキュリティ機能を linuxwindows でのみ有効にします。

Tauri アプリで複数のウィンドウを作成し、それぞれに別々のセキュリティ機能を与える方法を学びました。さらに、こうしたセキュリティ機能は特定のプラットフォーム向けにカスタマイズすることも可能です。

ウィンドウ機能を使用したサンプル・アプリケーションは、Tauri Github リポジトリapi サンプル 内にあります。 「セキュリティ機能ファイル capability file」で使用できるフィールドは、TAURI Doc の「メニュー Menu」内にある「Reference」の Capability 部分にリストされています。

【※ この日本語版は、「Feb 22, 2025 英語版」に基づいています】


© 2025 Tauri Contributors. CC-BY / MIT